米マイクロソフトは9月27日(米国時間)、2008年1月31日までとしていたWindows XPの販売期間を、5カ月間延長すると発表した。Windows製品事業担当コーポレート副社長のマイク・ナッシュ氏は、「一部の顧客がWindows XPの販売延長を希望しているという、OEMパートナーからのフィードバックに応じた」としている。

 マイクロソフトは当初、Windows XPの販売期間をWindows Vistaの一般向け発売日である2007年1月30日から1年間としていた。これは同社が自社製品について定めている、製品出荷のガイドラインに沿ったものだ。

 マイクロソフトは同時に、「Windows XP Starter Edition」については、2010年6月30日まで販売を延長すると発表した。XP Starter Editionは、主に新興国で販売される低価格パソコン向けに限って、同社が出荷している簡易版である。「新興市場のユーザーが利用するパソコンは、Windows Vistaの動作要件を満たさないものがある」(ナッシュ氏)ため、特に販売期間を延長することにした。

 ナッシュ氏は、「Windows Vistaの導入ペースはマイクロソフト史上、最も好調。引き続き、移行支援ツールの提供や互換性検証などを通じて、Vistaへの移行を進める」としている。