米Verizon Wirelessは,妊娠中絶などを女性の選択権として主張する団体NARAL Pro-Choice Americaからのテキスト・メッセージ配信を遮断する措置を解除した。Verizon Wirelessが米国時間9月27日に明らかにしたもの。

 同社広報担当のJeffrey Nelson氏は,同措置が「古びた社内ポリシーの誤った解釈による判断だった」と述べた。ユーザーを迷惑メッセージから適切に保護するスパム・フィルタのようなテキスト・メッセージング保護ができる前に策定されたポリシーだったと,同氏は説明する。

 米メディアの報道(NYTimes.com)によると,Verizon Wirelessは先週,NARALが提出したテキスト・メッセージング用ショート・コード登録要請を拒否。これにより,NARALの活動に関心があるVerizon WirelessのユーザーはNARALからのテキスト・メッセージ配信にサインアップすることができなかった。ちなみに,別の大手モバイル事業者は,NARALのショート・コード登録申請を承認していた。

 Verizon Wirelessは前回の判断を覆し,「きわめて希な問題を引き起こしたプロセスを修正した」(同氏)と釈明。NARAL議長のNancy Keenan氏にあてた書簡で,ショート・コード登録申請を承認したことを通知した。

[発表資料(Verizon Wirelessのプレス・リリース)]
[発表資料(NARALのプレス・リリース)]