NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は10月中をメドに、「震度5の地震があと15秒で来ます」といった情報が得られる緊急地震速報の配信サービスを始める。対象は同社のインターネット接続サービス「OCN」のユーザー。現在無料で試験提供中のサービスを本メニューに移行させる。

 緊急地震速報はIPv6の技術を利用して、マルチキャストで同報配信する。これをユーザーは2つの方法で受信できる。1つはパソコン用の専用クライアント・ソフト。もう1つは回線に接続する専用の受信装置。自宅や事業所に引き込んだOCNや他社のインターネット回線に接続して受信できる。

 料金については検討中だが、月額数百円程度となる見通し。別途OCNでIPv6を利用する料金として月額315円を支払う。このほか、専用受信装置を利用する場合には、レンタルや買い取りの料金が必要となる。他の事業者では、ケーブルテレビ(CATV)のジュピターテレコム(JCOM)が専用の受信装置のレンタル料金込みで、月額504円で緊急地震速報のサービスを始めることを発表している(関連記事)。

 NTTコムは、気象庁が10月1日に緊急地震速報を一般ユーザーに向けて配信を開始するのにあわせて、SOHOや個人、中小事業所向けにサービスを拡充する。法人向けOCNサービスのユーザーには、「緊急地震速報配信サービス『フレッツ』プラン」を用意している。今年7月から提供している。