ネット経由で映像コンテンツをダウンロードし、これを自身でDVDに書き込むという斬新なサービス
ネット経由で映像コンテンツをダウンロードし、これを自身でDVDに書き込むという斬新なサービス
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CRPMを拡張した「CPRM for Network Download」で著作権を保護する
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「CPRM for Network Download」に対応した専用書き込みソフトを利用する
「CPRM for Network Download」に対応した専用書き込みソフトを利用する
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 KDDIは2007年9月27日、市販DVDの映像コンテンツをインターネットを通じて配信する有料サービス「DVD Burning」を開始した。最大の特徴は、ダウンロードしたコンテンツをユーザー自身がパソコンを使って書き込み型DVDメディアへ記録すること。DVDショップに足を運ぶことなく、自宅に居ながらにして市販DVDとほぼ同等のDVDメディアを短時間で手作りできる。月額料金は不要で、コンテンツをダウンロードするたびに課金される仕組みだ。1コンテンツ当たりの価格は約500円から。10月31日まではキャンペーンとして、ワーナー エンターテイメント ジャパンが提供する約100タイトルを新作1980円、旧作698~1090円で提供する。この中には、9月26日に3980円でDVDを発売したばかりのハリウッド映画「300<スリーハンドレッド>」も含まれている。もちろん価格は1980円。

 サービス開始当初のタイトル数は約1000本。今後は毎月2回ずつ拡充を図り、2008年3月までに3000タイトルをそろえたい考えだ。コンテンツを提供するメーカーは60社で、現在ワーナー以外のハリウッド大手スタジオとも交渉中だという。

 サービスを利用するにはWindowsパソコンに加え、DVDメディアに書き込むための専用ソフト「KDDI DVD Burner」の利用が前提となる。ダウンロードしたコンテンツの著作権を、CPRMを拡張した「CPRM for Network Download」と呼ぶ技術で保護するため。コンテンツはKDDI DVD Burnerでしか書き込めない。書き込みに失敗が起こる可能性があるため、利用できるメディアの種類はDVD-RWだけに制限している。将来的にはDVD-Rも使えるようにする。また、東芝と本サービスに対応したDVDレコーダーを共同開発しており、2008年5月ごろに市場投入する予定である。