米トレンドマイクロは2007年9月26日(米国時間)、動画投稿サイト「YouTube」からの通知に見せかけた迷惑メール(スパム)が確認されたとして注意を呼びかけた。メール中のリンクをクリックすると、YouTubeのログインページに見せかけた偽サイトやアダルトサイトなどに誘導される。
今回確認された迷惑メールは、YouTubeが用意する「Share Video(動画の共有)」機能の通知メールに見せかけている。この機能は動画を友人などに紹介するもので、YouTubeでメンバー登録をしてアカウントを持つユーザーなら、特定の動画へのリンクなどを記載したメールを指定したユーザー(メールアドレス)へ送信できる。メールはYouTubeから送信される。
迷惑メールの文面は英語(図1)。個人的な“ショー”の動画を撮影したので、それを見るように勧めている。この通知メールの送信を依頼したユーザーの名前は「Jennifer」。
トレンドマイクロの情報によると、迷惑メール中の「YouTube」のロゴをクリックすると、偽のログインページに誘導される。そこで、ログインアカウントやパスワードを入力したり、新しいアカウントを作成したりすると、入力した情報を盗まれる。同社によれば、今回の迷惑メール送信者の目的の一つは、新規アカウントの作成などで入力されるメールアドレスの収集だという。
その後ユーザーは、あるアダルトサイトに誘導(リダイレクト)される(図2)。このサイトでは、女性の“個人的な動画”を閲覧できるとしているが実は有償のサービス。このサイトに誘導することも、今回の迷惑メールの目的と考えられる。
同社では、今回のような迷惑メールにだまされないよう改めて注意を呼びかけている。