フィンランドNokiaは,2008年に出荷する予定のインターネット端末「Nokia Nseries Internet Tablet」で,米Intelのモバイル機器/家電品向けモバイルWiMAX(IEEE802.16e-2005)LSI「Baxter Peak」(開発コード名)を採用する。NokiaとフィンランドNokia Siemens Networks,Intelの3社が米国時間9月26日に明らかにしたもの。

 NokiaのNseries Internet Tabletは,インターネット接続機能を備えるモバイル機器。「ポケットに入るほど小さなサイズ」(Nokiaら)で,マルチメディア対応のインターネット接続が利用できる。LinuxベースのOSを採用し,米Mozilla系のWebブラウザ,電子メール・アプリケーションを搭載する。ルクセンブルクSkypeのVoIPサービス「Skype」や,米RealNetworksの有料音楽配信サービス「Rhapsody」の利用も可能(関連記事:Nokiaのネット端末「N800 Internet Tablet」がSkypeに対応)。

 IntelはNokiaに対し,モバイルWiMAX対応LSIを供給する。同LSI搭載Nseries Internet Tabletは,米Sprint Nextelが提供するWiMAXサービス「Xohm」に接続できる(関連記事:Sprint,ニューヨーク地域のWiMAXサービスでSamsungと提携)。

 現在NokiaとIntelら3社は,WiMAXに対応しているIntelのLSI,Nokiaのモバイル機器,Nokia Siemens Networksのインフラ装置について,相互接続試験を実施している。

[発表資料へ]