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「免許は返上しない,11月サービス開始もあきらめない」,アイピーモバイル社長

2007/09/27 日経コミュニケーション
 アイピーモバイルは現在,事業継続の瀬戸際に立たされている。9月19日には筆頭株主だった米ベンチャーのネクストウェーブ・ワイヤレスが株式を手放し,その株式を受け取った森トラストまでもが株式を手放そうとしている状況だ(関連記事)。筆頭株主が二転三転し,このままでは資金調達ができず,事業免許の返上も余儀なくされる可能性がある。同社の竹内一斉代表取締役社長に,これまでの経緯と今後の計画を聞いた。
(聞き手は白井 良,大谷 晃司=日経コミュニケーション



事業免許(「特定基地局の開設計画」の認定証)は返上するのか。

アイピーモバイルの竹内一斉代表取締役社長
アイピーモバイルの竹内一斉代表取締役社長
 我々から免許を返上するという計画はない。現在も,11月に事業を立ち上げるつもりで準備を進めている。総務省や森トラストにもその意思は伝えている。11月時点では大規模なネットワークを展開しての事業立ち上げは難しいが,免許方針に沿った形でサービスをできると思っている。具体的なサービス像は,現時点では話しづらい。まずは,株主との話を整理しなければならない。

基地局の整備や端末の調達などの準備は進んでいるのか。

 設置済みの基地局数は7局で,森トラストが筆頭株主になった4月時点(関連記事)から変わっていない。端末は計画のうちの一部を調達している。

 本質的には,資金調達のめどが立つかどうかが問題だ。インフラ構築も資金面が整うまでストップしている。資金調達さえできれば,11月時点の大規模立ち上げは難しくとも,その後短期間で事業を立ち上げられる。

 そのためにも,森トラストには株主として残って頂きたい。森トラストは社会的信用力のある会社だ。森トラストが責任を持つという条件でなら,増資や融資に応じることにポジティブな反応をする企業や金融機関もあった。

森トラストは,アイピーモバイルの杉村五男取締役会長に株式を譲渡すると発表している(関連記事)。

 その件については,我々のあずかり知らないところで起こったという認識だ。森トラストのプレスリリースでは「経営陣の一部」としているが,企業としてのアイピーモバイルはこの話にかかわっていない。

 この話の始まりは,19日の13時過ぎに我々が経営会議をしている最中に森トラストから電話連絡があったことだ。その電話の内容は,ネクストウェーブから森トラストに株式が戻ってきたが,その株式をアイピーモバイルの経営陣で買い取らないかという提案だった。経営会議には杉村会長を含む取締役が出席しており,その席では提案を拒否する方針を決め,13時30分過ぎに森トラストに断りの連絡を入れた。

 株式の買い取りを断ったのは,社会的な信用力や資金調達の見通しを考えると,我々経営陣が買い取っても先が見えないからだ。断りの連絡では,森トラストが資金面のコアになれば,資金面のパートナも見込めるし事業を継続できるということを伝えた。

 しばらくしたら,森トラストからプレスリリース案が送られて来た。その文面では,森トラストからアイピーモバイルの経営陣に株式を譲渡するとなっていた。我々は経営会議で買い取り要請をお断りしている。これはあり得ないと反論した。すると「経営陣の一部」でどうか,この条件に同意しないと事業清算や免許返上をせざるを得ないと言われた。

 しかし我々は,「経営陣の一部」が誰なのかが分からなかった。その後の調査で,杉村会長が契約したことが判明した。すぐに杉村会長に連絡を取ろうとしたが,その日は連絡が取れなかった。杉村会長と連絡が付いたのは翌日のこと。真意を確認したところ,個人で判断したとしていた。

 我々としては,森トラストに筆頭株主であり続けて欲しい。そうすれば事業立ち上げもできるし,それが筆頭株主の責任でもあると思う。

杉村会長が株主になる案は飲めないのか。

 契約したのが杉村会長個人であっても,裏側には誰かしらの資金提供者がいるはず。だが,それが誰なのかが明らかになっていない。反社会的な組織がいる可能性も否定できないので,そうしたところに買収されるわけにはいかない。

 そもそも,契約が実際に存在するかどうかも認知できていない状況だ。当社の株式は譲渡制限が付いており,当社取締役会の方で承認しないことには譲渡できない。しかし,森トラストからは25日時点で株式の譲渡請求が来ていない。

 ただ,森トラストは,自身はすでに株主ではないと主張している。株式の譲渡契約はすでに終わっていて,対価の払い込みも9月21日までに完了しているからだという。9月21日の段階で,森トラストから杉村会長に譲渡する案を飲めないならば,私の社長辞任と事業免許の返上を求めるという話をされた。

 仮に森トラストがほかに株式を譲渡するのであれば,その相手が誰であるかをきちんと説明してもらいたい。我々にとっては大きな事業リスクだ。現在,森トラストに説明してもらうよう打診している。

 (免許返上となるタイムリミットの)11月まで時間がないのは認識している。そのため,この問題には9月中にはケリを付けるつもりだ。



【追記】
 アイピーモバイルは9月26日夕方,取締役会を開催して今後の方針を議論した。26日の取締役会では株式譲渡の承認はしていないという。また,杉村会長が資金面のパートナとの調整が難航していることを明らかにしたという。そのため,杉村会長は森トラストとの契約を白紙に戻し,森トラストに株式を返す提案をする意向であるとした。

 アイピーモバイルは27日も取締役会を開催し,状況の変化に応じて今後の方針を議論するという。

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