米Vonageは米国時間9月26日,米Verizon Communicationsとの特許侵害訴訟において米連邦巡回控訴裁判所が,バージニア州アレクサンドリア連邦地裁の陪審員による2007年3月8日の評決の一部を差し戻したと発表した。

 アレクサンドリア連邦地裁の陪審評決では,VonageがVerizonの3件の特許を侵害したと判断。5800万ドルの賠償金を支払うようVonageに命じていた(関連記事:VoIP技術の特許侵害でVonageに5800万ドルの支払い命令)。

 連邦巡回控訴裁判所は今回,陪審員が特許侵害と認めた3件の特許のうち1件を連邦地裁に差し戻し,ほかの2件については連邦地裁の評決を支持した。さらに,5800万ドルの賠償金と5.5%のロイヤリティの支払命令も無効として,再審理を命じた。

 米Sprint Communicationsとの別の特許侵害訴訟では,カンザス州連邦地裁の陪審員がVonageによる特許侵害を認める評決を9月25日に下している。陪審員は,VonageがVoIPサービスの提供において意図的にSprintの特許を侵害したと認め,6950万ドルの賠償金を支払うように命じた。Vonageはこの評決を不服として上訴する意向を明らかにしている(関連記事:Vonage,Sprintとの特許訴訟で評決の取り消しを求めて上訴へ)。

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