米QUALCOMMは米国時間9月25日,2007会計年度第4四半期(2007年7月~9月期)および通期(2006年10月~2007年9月)の業績見通しの変更を発表した。売上高が,第4四半期および通期ともに従来予測通りあるいはやや上回る見込みという。

 当社はこれまで,プロフォルマ・ベースの売上高について第4四半期が約21億5000万~22億5000万ドル,通期が87億2000万~88億2000万ドルと予測していた。

 希薄化後の1株あたり利益の見通しは,第4四半期が0.48~0.50ドル,通期が1.95~1.97ドルとしていたが,それぞれ52~53セントと1.99~2.00ドルに引き上げた。

 同社は上方修正の主な理由として,当期のMobile Station Modem(MSM)チップの出荷個数が約6700万~6800万個と,当初の予想範囲6500万~6800万個を上回ったことを挙げた。

 また,大半のライセンス提携企業が前期に出荷した製品に対するロイヤリティを当期に計上したことも一因としている。QUALCOMMは,前期のCDMA出荷個数を9200万個と見積もる。当初の予測は9000万~9400万個だった。

 QUALCOMMのCEOであるPaul Jacobs氏は,「当期の好業績は,多機能のハイエンド製品向けWCDMAチップセットと1xEV-D0チップセットの予想を上回る需要に支えられた。今後も,世界市場でこの好調を維持できるだろう」と述べた。

[発表資料へ(PDF)]