米Motorolaは米国時間9月25日,ハンドヘルド機器向けWiMAXチップセット・モデムを発表した。既存の第3世代(3G)技術よりも消費電力が低く,DSLまたはケーブル・レベルのデータ伝送速度の実現が可能になるという。

 新しいソリューションは,ベースバンド・モデムおよびラジオ・リファレンス・ソリューションで構成される。無線規格のWiMAX 802.16e Wave 1.0および2.0に準拠し,複数のアンテナで送受信するMIMO技術に対応する。このチップセットは,MotorolaのWiMAXインフラ・ソリューションでテストされており,中心となるモデム技術は,ほかの主要ベンダーのインフラ機器で検証が行われている。

 新しいWiMAXチップセット・モデムは,Motorolaが2008年に提供するWiMAX対応モバイル機器のラインアップに搭載される予定。米Sprintが「Xohm」ブランドで展開するWiMAXサービスを含め,さまざまな通信事業者によるWiMAXサービス向けに提供される。

 このチップセットは,米イリノイ州シカゴで開催中のイベント「WiMAX World USA」のMotorolaブースで展示されている。

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