米Sun Microsystemsは,オープンソースUNIX OS「OpenSolaris」の開発者向けディストリビューションの新版「Solaris Express Developer Edition 9/07」を公開した。Sunが米国時間9月24日に明らかにしたもの。新版はSunのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Solaris Express Developer Editionは,Solaris/Java/Web 2.0アプリケーション開発者向けのOpenSolarisディストリビューション。各種x86系デスクトップ/ノート・パソコンに対応する。Sunは「インストールが容易でSolaris環境を迅速に立ち上げられるため,開発にかかるコストと時間を節約できる」としている。デスクトップ環境はGNOMEを採用し,各種開発ツールやオープンソース・アプリケーションなどで構成する。

 Sunは新版のインストーラを改良し,導入作業の負担を軽減したという。インストール時には,アプリケーション開発ツール「Sun Studio 12」と統合開発環境(IDE)「NetBeans」の自動導入も行うようにした。

 新版は,問題を分析および復旧できる診断ツール「DTrace」用のGUIフロントエンド・ツール「D-Light」を新たに提供する。同GUIにより,より多くの開発者がDTraceのパフォーマンス計測機能を利用可能になるという。

 さらにプラットフォームとしてノート・パソコンを選択しやすくするため,無線LANドライバを強化したほか,Intelの電力管理技術「Enhanced Intel SpeedStep Technology(EIST)」にも対応した。

 またSunは開発者向けサポート・サービスを拡充し,追加料金なしの単一「Basic」(基本)レベル契約でSolaris Express Developer Editionおよび「Solaris 10 OS」の導入/設定サポートを受けられるようにした。

 米メディア(internetnews.com)によると,Solaris Express Developer Edition 9/07は同ディストリビューションのバージョン3.0に相当するリリースという。

[発表資料へ]