携帯電話キャリアの展示では、秋冬モデル発表の時期が近いということもあって、謎の端末や試験端末など、新端末の登場をにおわせる展示をいくつか見ることができた。では、そうした端末の実力を見比べるには何をチェックしたらいいのだろうか?

 答えを挙げてしまうと、ずばり「ガンダム」である。実は今回の東京ゲームショウで、すべてのキャリアがガンダムの3Dゲームを最新端末で動作させているのだ。よってガンダムを見れば、秋冬モデルの端末や、今後登場するであろう各キャリアのゲームの実力をうかがい知ることができるというわけだ。

 NTTドコモブースでは、やはり謎の端末で動いている『機動戦士ガンダム U.C.0079』に注目したい。ガンダムが立ち上がるオープニング・ムービーからして従来とグラフィックや動きが違うのは明らかで、新端末の性能の高さを実体験することができるはずだ。

NTTドコモブースの謎端末で動作している『機動戦士ガンダム U.C.0079』。3Dムービーの美しさからして、かなりの性能であることは間違いない[画像のクリックで拡大表示]

 KDDIのブースでも、次のモデルに搭載されることが予想される新チップ「MSM7500」を使った試験端末で、ガンダムが動作している。これは『機動戦士ガンダム3D めぐりあい宇宙編(仮)』で、現在提供中の『機動戦士ガンダム3D VS EDITION』の続編と思われる。残念ながらプレイアブルな形での展示ではないが、同じ端末を使って実際に遊ぶことができる『バイオハザード4 Mobile edition』などと合わせて、新端末の実力を測るいい材料になるだろう。

KDDIブースの試験端末で動作する『機動戦士ガンダム3D めぐりあい宇宙編(仮)』。プレイはできないが、隣に説明のある新チップの実力は十分知ることができる[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンクブースには、新端末とおぼしき展示は見あたらなかったものの、こちらも注目株はやはりガンダムである。『機動戦士ガンダムネットバトル』は、同社ブースで展示されている数あるタイトルの中で、唯一横画面の「ワイドゲーム」と、高速通信対戦に対応している。これを遊べば、ソフトバンクのゲームの実力を十分堪能することができるといえるだろう。

ソフトバンクブースの『機動戦士ガンダムネットバトル』。こちらは従来の端末で動作しているが、このスピードで4人同時に3Dネット対戦ができるというのは驚き[画像のクリックで拡大表示]