写真●スキャナとタッチパネル式PC
写真●スキャナとタッチパネル式PC
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  三三は9月21日,企業の社員が持つ人脈を可視化するサービス「Link Knowledge」を開始した。このサービスは,社員が持つ名刺を電子化し,各社員の“人脈データベース”を構築するというもの。「紙の名刺管理ができておらず,面会した相手の連絡先を探すのに時間を浪費する」といった状況を改善できるだけでなく,同一企業内の社員間で相互に“人脈データベース”を閲覧できるので,「苦労してアポイントを取ったが,面会後隣席の社員がその相手と深い面識があったことが判明する」といった無駄を省くことができる。

 サービスを利用するに当たっては,拠点ごとにスキャナとタッチパネル式のPCを設置する(写真)。各社員はこのスキャナを使って名刺を画像として読み取り,タッチパネル式PCの画面上に表示されている自分の名前に触れる。すると,名刺の画像データと入力した社員の情報が三三のデータセンターに送信される。データセンターでは画像データをOCR処理して名刺の名前などを読み取り,入力した社員の情報や面会日データを付加してデータベースに登録する。

 利用者はLink Knowledgeにアクセスし,登録した名刺の情報(氏名,電話番号,メールアドレスなど)を参照する。PCからのほか,携帯電話からも閲覧できる。

 名刺情報を閲覧する以外に,「各社員が誰にどのぐらいの頻度で会っているかという親密度を可視化する機能がある」(三三 代表取締役社長 寺田親弘氏)。自分が面会したい人物に面識がある社員が複数いる場合,親密度の高い社員に紹介してもらうといったことが可能になる。サービスの利用料金は,月額10万円から。