NECは9月21日、米国公開会社会計監督委員会の基準に基づく2006年3月期の連結財務諸表の監査が、期限内に完了できないことを明らかにした。この結果NECは、米国証券取引委員会(SEC)に年次報告書を提出できなくなり、米ナスダック市場におけるNECの上場廃止が事実上確定した(関連記事を参照)。

 NECはSECに対して、期限となる昨年10月までに2006年3月期の年次報告書を提出できなかった。その後、米ナスダック市場や同・上場資格審査委員会などに対して提出期限の延長を求め、今年の9月25日までに年次報告書を提出できれば上場を維持できる予定だった。