写真●東京工業品取引所の長尾梅太郎専務理事
写真●東京工業品取引所の長尾梅太郎専務理事
[画像のクリックで拡大表示]

 東京工業品取引所は9月19日、2009年3月に稼働予定の次期システムについて会見し、「候補を2つのパッケージに絞った」(東工取の長尾梅太郎専務理事)と発表した。年内にはどちらを採用するか決める予定だ(関連記事を参照)。

 東工取が次期システム契約の条件としているのは、海外の取引所で複数の稼働実績があるパッケージ・ソフトを提供できるベンダーであること、システムの構築・運用について国内のシステム・インテグレータと協業して提案できること、などだ。

 「複数の応募があった中から、条件に合う2社を選んだ」(長尾専務理事)結果、候補に残ったのは「LIFFE CONNECT」を提供するフランスのイームズと、「CLICK XT」を提供するスウェーデンのオーエムエックス。イームズは富士通と、オーエムエックスはNTTデータとそれぞれ協業する提案をした。LIFFE CONNECTはヨーロッパや北米などで、CLICK XTは北欧などで複数導入されている。

 東工取の現行システムを運用しているのはNTTデータ。東工取とNTTデータの契約は2010年3月まで残っている。仮に今回、富士通がインテグレータに選ばれた場合は、東工取がNTTデータに違約金を支払う形になる。