Itaniumプロセサ対応ソフトウエアの普及などを目的とする団体「Itanium Solutions Alliance」と米Red Hatは米国時間9月20日,企業向けLinuxの次期版「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5.1」で仮想化がサポートされ,Itanium 2搭載システム向けに最適化されると発表した。RHEL 5.1がItanium 2をサポートすることで,Itaniumをベースとするソリューションが広がるとしている。

 Itanium Solutions AllianceとRed Hatは,統合された仮想化ソリューションのテストや最適化に共同で取り組んできた。Itanium Solutions Allianceによれば,Itaniumプロセサが備えるRAS(信頼性,可用性,保守性)機能とセキュリティ機能により,ユーザーは自信を持ってソフトウエア仮想化技術を導入できるようになり,複数のアプリケーションをItanium搭載システム上に集約しやすくなるという。

 Itaniumシステムに対応するRed Hat Enterprise Linux 5.1とRed Hat Enterprise Linux Advanced Platform 5.1は,2007年第4四半期に出荷される予定。

 Itanium Solutions Allianceは2005年に設立されて以来,200社以上のメンバーが参加している。Itaniumベースのシステムに対応するようになったアプリケーションは1万2000種類を超えているという。

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