みずほキャピタルの横田秀和氏
みずほキャピタルの横田秀和氏
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みずほ銀行の逸見圭朗氏
みずほ銀行の逸見圭朗氏
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JPモルガン証券の前田栄二氏
JPモルガン証券の前田栄二氏
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 今年もTGSフォーラムで、ゲームビジネスに関係する金融手法や、株式市場における動向を解説するファイナンス&マーケットセッションが実施された。ファイナンス編の講師は、みずほキャピタルとみずほ銀行が担当。マーケット編はJPモルガン証券が講演した。

 まず、みずほキャピタル、IT投資部シニアインベストメントマネジャーの横田秀和氏がゲーム関連企業の資金調達とIPO(株式公開)について解説。ゲーム企業特有の事業構造や会計処理方法に触れ、ここ最近IPOした企業を例に増資目的と、そのタイミングの関係などを分析。また、株式市場で求められる「継続的な成長」や「予算管理」などの要件に対して、ゲーム関連企業として注意すべきポイントを列挙した。

 また、みずほ銀行ビジネスソリューション部ニュービジネスチーム次長の逸見圭朗氏は、ゲームなどのコンテンツ制作におけるプロジェクトファイナンス手法を紹介。信託受益証券やSPC(特別目的会社)、ファンドを使ったスキームについて、それぞれのポイントを挙げたほか、銀行(投資家)として最終的な投融資判断に至るプロセスをモデルケースを使って説明した。

 一方、マーケット編ではJPモルガン証券、株式調査部シニアアナリストの前田栄二氏がゲームセクターの最新動向を解説。90年代から直近までのデータを用いて、“ゲーム株”関連市場の全体動向と個別企業の動きを分析した。また、新型家庭用ゲーム機のオンライン対応といったイノベーションにより、市場が活性化している状況に言及。「日本のゲーム市場は2007年に過去最高規模になる」という予測を披露した。