総務省は9月20日,NTT持ち株とNTT東西地域会社が2007年度下期から商用化を予定するNGN(次世代ネットワーク)の接続ルールのあり方について,意見募集を開始した。現在,NTT東西が保有する伝送路や交換機は,第一種指定電気通信設備として規制対象となっている。NGNではこの第一種指定電気通信設備の指定範囲をどうすべきか,他の通信事業者とネットワークを相互接続した際の精算をどうすべきか,などについて広く意見を求める。募集期間は9月21日から10月19日まで。

 意見募集の主な対象は,(1)第一種指定電気通信設備の指定範囲,(2)NGN関連の設備や機能の細分化,(3)接続料の算定方法など。(1)はNGNを構成するネットワーク設備のどこまでを規制の対象とすべきか,(2)はNGNの設備・機能のうち,他事業者が利用(アンバンドル)できるようにすべきもの何か,(3)は接続料の算定方法や光ファイバの1分岐単位の貸し出し方法(関連記事)などについて意見や提案を求めている。

 総務省は早ければ10月末に情報通信審議会に諮問し,募集した意見をもとに電気通信事業部会接続委員会で具体的な議論を開始する予定である。

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