Danburyの概要。暗号鍵の管理や保存,HDD上の情報を暗号化する機能はハードウェアで実現する。Intel社の「Active Management Technology(AMT)」と統合することもできる。
Danburyの概要。暗号鍵の管理や保存,HDD上の情報を暗号化する機能はハードウェアで実現する。Intel社の「Active Management Technology(AMT)」と統合することもできる。
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 米Intel Corp.,senior vice president and general manager, Digital Enterprise GroupのPat Gelsinger氏は,「Intel Developer Forum(IDF)Fall 2007」の基調講演の中で,「Danbury(開発コード名)」と呼ぶハードウエアを使った暗号鍵管理技術を公開した(発表資料)。「暗号鍵を管理するシステムは,Danburyによって以前より実現しやすくなる」(Gelsinger氏)。

 Danburyは,2008年中に出荷予定の「McCreary(開発コード名)」と呼ぶプラットフォーム製品に含まれる。McCrearyは,Intel社の企業向けパソコン用プラットフォーム「vPro」(Tech-On!関連記事)の次世代製品である。プラットフォームは,同社のマイクロプロセサやチップセットなどで構成される。McCrearyは,TPM(trusted platform module)の機能を持つ新チップセット「Eaglelake(開発コード名)」を含む。EaglelakeはDanbury技術を使ってTPM内に暗号鍵を保存するという。Intel社は,McCreary以外の製品にDanbury技術を導入する予定があるかどうかは,明らかにしていない。

 Gelsinger氏の基調講演では,セキュリティ・ソフトウエアを手掛ける米CREDANT Technologies社,founder and chief executive officerのBob Heard氏が,Danbury上でパスワードを回復するシステムを開発していることを表明した。