日本生まれのプログラミング言語「Ruby」の普及促進団体であるRubyアソシエーション伊藤忠テクノソリューションズは9月19日,Rubyの認定試験制度を10月に開始すると発表した。第1回試験は10月27日に島根県松江市で実施。その後,第2回試験を12月1日に,第3回試験を2008年1月19日に,東京・松江の2会場で実施する予定だ。

 Rubyアソシエーションは,Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏と,ネットワーク応用通信研究所が7月末に設立したLLC(合同会社)。まつもと氏はRubyアソシエーションの理事長を務める。Rubyアソシエーションは事業内容の一つとして,Ruby技術者の安定的な確保を狙い,技術者の認定制度を整備する計画を挙げている。今回,まつもと氏が試験内容を監修し,伊藤忠テクノソリューションズがRubyアソシエーションから委託を受ける形で認定試験制度を具体化した。

 同制度の狙いは,Rubyの正しい知識を身に付けたエンジニアを育成し,Rubyによるシステム開発の普及につなげること。開発業務でRubyを使用する際に必要になる基礎的な知識や応用力など,幅広い技術力を問うものになる。試験は選択式のペーパー試験で,時間は90分,設問数は50問。受験料は1万5750円。試験の合格者は,「Ruby Association Certified Ruby Programmer」として認定される。2008年2月からは,インターネットを通じた英語による試験も開始する予定だ。