米「New York Times」紙のオンライン版「NYTimes.com」は米国時間9月17日,オンライン・コンテンツの有料サービス「TimesSelect」を終了すると発表した。コンテンツの大半は,9月19日より無料提供する。
ユーザーは,日々掲載されるニュース記事,コラム,ブログ,ビデオ,ポッドキャストのほか,1851~1922年,および1987年~現在までのニュース・アーカイブを無料で閲覧できる。1923~1986年の記事については有料となる。なお,New York Timesの購読者は,すべてのコンテンツに無料でアクセスできるという。
TimesSelectは2005年9月に開始したサービス。2年後の会員数は約78万7000人で,そのうち約56万人はNew York Times購読者や大学関係者など,無料でサービスを利用していた会員となる。米メディア(InfoWorld)によると,サービス利用料金は月額7.95ドル,もしくは年額49.95ドルで,同社は年間約1000万ドルの収益を得ていた。
同社は,検索エンジン経由でサイトを訪れるユーザーが増えているため,コンテンツを無料提供することで,さらなるアクセス数の増加を目指すという。「トラフィック増加を見込んで,広告ベースの収益モデルに移行する」(同社)。
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