仏Business Objectsは米国時間9月17日,オンデマンド型のBI(ビジネス・インテリジェンス)スイート「Business Intelligence OnDemand」の提供を開始した。顧客は,社内でソフトウエアの管理をしたりインフラを用意する必要なくBusiness ObjectsのBI機能を利用できるようになる。

 サービスは,まず米Salesforce.comのオンラインCRMアプリケーションを利用する企業向けに提供される。Business Objectsは,Salesforceアプリケーションに格納された顧客のデータのコピーをOnDemandデータセンターにロードしてデータ・ウエアハウスを作成する。顧客企業は,ブラウザを使って自社のデータおよびBusiness Objectsのレポーティング・ツール「Crystal Reports」,ダッシュボード・デザイン・ツール「Crystal Xcelsius」,Webベースのクエリー/分析ツール「Web Intelligence」といったアプリケーションにアクセスできるようになる。データのコピーをOnDemandデータセンター内で管理することで,処理速度の高速化やデータ管理コストの削減なども期待できるとしている。

 またBusiness Objectsは同日,調査会社などが作成した外部のデータを購入できるオンライン・ストア「Information OnDemand」を発表した。購入できるデータには,米eBay,米Thomson Financial,米Dun&Bradstreetなどが提供する他社製品の販売データや市場データなどが含まれる。

 レポートの価格は1本あたり150ドルから。一定数のユーザーが無制限にレポートにアクセスできる購読モデルも用意する。

[発表資料(1)へ
[発表資料(2)へ]