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写真1●ストラテジックパートナーディベロップメント担当のジョン・ラーゲリン マネージャー |
グーグルのWeb広告に関連するサービスは2つある。一つは,広告スペースを提供したいと考えるポータルやブログの運営者に向けた「AdSense」。ポータルやブログなどのサイトにグーグルが広告を出し,サイトを閲覧するエンドユーザーが広告をクリックすると,それに応じた対価がサイト運営者に支払われる。
もう一つは「AdWords」。こちらはポータルやブログなどのサイトに広告を出して,自社サイトにエンドユーザーを誘導したいと考える広告主向けのサービスである。広告主は,自社の商品やサービスに関連したキーワードを購入する。つまり広告主がAdWordsに払った料金を,AdSenseを利用するサイト運営者とグーグルが分け合うというビジネスモデルだ。
今回発表したモバイル版コンテンツ向けAdSenseは,あらゆる携帯サイト運営者向けで,そこにグーグルが携帯向けの広告を出すサービスである。従来のPC向けAdSenseを携帯向けにカスタマイズした格好だ。このサービス開始に関連して広告主は,同じアカウントでPC向けの広告投稿画面と携帯向けの広告投稿画面を両方利用できるようになる。
グーグル日本法人のストラテジックパートナーディベロップメント担当であるジョン・ラーゲリン マネージャー(写真1)は,「サイト運営者にとっては新たな収入源になる」と説明。広告主にとっては,ユーザーにリーチするタッチポイントが増えるなどのメリットがあるという。一方のエンドユーザーも,閲覧したサイトのコンテンツと広告の間に連動性があるため,違和感が少なく情報の一つとして利用できるなどのメリットを得られるとした。既に,SNSサービス「GREE」を運営しているグリーが,モバイル版コンテンツ向けAdSenseを早期導入して広告を掲示しているという。