独Deutsche Telekomの子会社である米T-Mobile USAは,無線通信事業者の米SunCom Wirelessを買収することで最終的な合意に達した。両社が米国時間9月17日に発表した。

 この合意のもと,T-MobileはSunComの普通株1株あたり現金27ドルを支払い,SunComの全発行済株式を16億ドルで取得する。SunComの純負債8億ドルを含んだ取引総額は24億ドルとなる。手続きは,2008年上半期に完了する見通し。

 SunComは,GSM/GPRS/EDGEネットワークを運営する企業。米東南部や西インド諸島おいてデジタル無線通信サービスを提供している。T-Mobileは,今回の買収によりネットワークとサービス提供範囲をノースカロライナ州,サウスカロライナ州,テネシー州,ジョージア州,プエルトリコ,米領バージン諸島に拡大する。T-MobileとSunComは,これらの地域におけるローミング・サービスで2004年から提携関係にあった。

 買収手続きの完了後,T-MobileはSunComの資産をT-Mobileネットワークに統合する予定。両社の取締役会は,今回の合意条件を承認しているという。

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