米Yahoo!は米国時間9月17日,Webベースのコラボレーション・ソフトを手がける米Zimbraを買収することで,両社が最終合意に達したと発表した。買収金額は約3億5000万ドルで,ZimbraはYahoo!の完全子会社となる。手続きは,規制当局などの承認を経て2007年第4四半期に完了する見通し。

 Zimbraは大学や企業,そしてインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)向けに,電子メール,カレンダ機能,コンタクト管理機能などを統合したオープンソースのソフトウエアを提供する。各種Webのサービスと電子メールの連携に「Zimlets」と呼ぶマッシュアップを利用しており,カスタマイズも可能。オンライン,オフラインのいずれでもAjaxベースのサービスを利用できるため,コラボレーションを効率的に行えるという。

 Yahoo!は,同社の買収を通じて顧客層を拡大し,ユーザー企業が独自のドメインを使って,電子メールのホスティングを社内外のいずれでも行えるようにしたいと考える。

 「Yahoo! Mailをはじめとするコミュニケーション製品が,当社の成長と成功には不可欠。Zimbraの買収によって当社の電子メール関連サービスを強化し,大手ISPなどを顧客層に取り込みたい」(Yahoo! CEOのJerry Yang氏)。

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