松江オープンソースラボでの交流会「オープンソースサロン」(まつもとゆきひろ氏によるRubyの日経BP技術賞受賞記念講演)
松江オープンソースラボでの交流会「オープンソースサロン」(まつもとゆきひろ氏によるRubyの日経BP技術賞受賞記念講演)
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 日本経済新聞社は9月17日,「日経地域情報化大賞2007」の選考結果を発表した。大賞は「Ruby City MATSUEプロジェクト」。インターネット協会賞も同時に受賞した。特別賞として「新潟県中越沖地震に伴う緊急災害放送」が選ばれた。

 日経地域情報化大賞2007は情報通信技術を利用して地域活性化に先進的に取り組んでいる事例を表彰するもの。日本経済新聞社と地域活性化センター、インターネット協会が主催、情報化リーダーの交流組織のCANフォーラムが協力している。審査委員委員長は慶応義塾大学教授 國領二郎氏。今年は新潟県が共催自治体となっている。

 Ruby City MATSUEプロジェクトは島根県松江市が地域の産業振興として進めているプロジェクト。オープンソースのプログラミング言語「Ruby」の作者であるまつもとゆきひろ氏が松江市に在住していることから,オンリーワンの地域資源としてのRubyを核にした産官学の交流と情報発信などによる競争力の向上を目指している。具体的には松江駅前に交流拠点である「松江オープンソースラボ」を開設,産官学による「しまねOSS協議会」が海外視察やイベントの開催などの活動を行っている(関連記事「オンリーワンが人の心に火をつける」---松江市長 松浦正敬氏がRuby City Matsueプロジェクトを語る)。

 今年は94件の応募があり,大賞,日本経済新聞賞,新潟県知事賞など計10件が選ばれた。審査結果は以下の通り。表彰式は11月2日に新潟市で行われる。

大 賞Ruby City MATSUEプロジェクト
日本経済新聞賞高齢者安否確認システム――今日も発信・元気だよ!
日経経済新聞賞高知県地域版アウトソーシング
日経産業新聞賞オープンプラットフォーム型健康情報基盤(私の健康履歴)
日経MJ(流通新聞)賞 ブログポータルサイト「村ぶろ」
新潟県知事賞インダスマーケット
新潟県知事賞地域が見守る安心ネットワーク
地域活性化センター賞寄ってたかって信州須坂発信プロジェクト
インターネット協会賞Ruby City MATSUEプロジェクト
CANフォーラム賞浜松地域ブログポータル「はまぞう」
特別賞新潟県中越沖地震に伴う緊急災害放送

◎関連資料
日経地域情報化大 受賞プロジェクト一覧