中国でオンラインゲームを利用している女性の比率が年々増えてきている、という調査結果が発表された。中国の調査会社、艾瑞(Analysys International)によると、 オンラインゲームを利用するプレーヤーの中に占める女性の比率は、2003年時点では全体の8%程度だったが、2004年には16.6%に、2006年には49.6%にまで達したという。
同社によると、女性に人気のあるテーブルゲームなどでは、既に男性プレーヤーの比率を上回っており、平均プレイ時間も2時間程度と男性に迫るくらいになっている。現在、中国では女性プレーヤーは無視できない存在になっており、ゲームベンダーからも女性プレーヤーを意識した「天使之恋」「誅仙」といったゲームタイトルが登場している。
艾瑞によると、ポップ、ないしはコミカルな絵が使われているゲームが好きと答えたのは、女性プレーヤーは60.8%だったのに対し、男性プレーヤーは32.9%。一方、リアル、ないしシリアスな絵が好きと答えたのは、女性プレーヤーは37.0%だったのに対し、男性プレーヤーは65.7%と対照的。男性は武士系の主人公が活躍するゲームを好むのに対し、女性は道士、魔術師系の主人公が活躍するゲームを好むことも、この調査で判明した。
中国の大手ポータルサイト網易(NetEase)は、このニュースを基に北京のネットカフェを取材。ネットカフェは平日では男性利用者が女性利用者よりも若干多いものの、休日では女性の方が多いこともある。取材した記者がインタビューした女性は「普段はとても仕事が忙しく、ストレスも多いから、家に帰ってから2~3時間ゲームを遊んでいます。ゲームは既に大事な生活習慣のひとつなのです」と答えている。