フランスのAlcatel-Lucentは現地時間9月13日,2007年通期の業績見通しを下方修正した。それによると,為替変動の影響を除外した場合,売上高は前年から横ばいあるいは微増にとどまる見込みだという。従来予測では,1けた台半ばの成長率を見込んでいた。

 同社は,「北米地域においてワイヤレス関連の顧客の設備投資が期待ほど伸びず,販売価格の下落分を相殺できないため」と説明する。ただし,北米以外の地域やワイヤレス関連以外の事業は,とりわけ有線事業,エンタープライズ市場,アジア太平洋地域市場が好調を維持しているという。

 各四半期について見ると,第3四半期の売上高は前期から小幅の成長にとどまり,営業利益は収支トントンになる見込み。しかし第4四半期は,IPへの移行やブロードバンド導入および関連サービスの売上が貢献して前期から大幅に拡大すると見る。

 2006年12月にフランスAlcatelと米Lucentの合併を完了した同社は,統合計画を継続して進めており,2007年に6億ユーロ(約8億3000万ドル)の経費節約を見込んでいる。

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