英AllPeersは,Firefox向けファイル共有拡張機能の新版「AllPeers v0.70」を公開した。AllPeersが英国とチェコで現地時間9月13日に明らかにしたもの。新版はファイル交換技術BitTorrentに対応し,FirefoxをBitTorrentクライアントとして利用できるようにする。

 BitTorrentは,米BitTorrentが開発したP2P方式のファイル配信技術。BitTorrent自体が対応クライアントを提供するほか,ノルウェーOpera SoftwareのWebブラウザOpera 9はBitTorrent対応ダウンロード機能を搭載している(関連記事:WebブラウザOperaの新版,ウィジェットとBitTorrentを装備)。

 AllPeersはオープンソースのFirefox拡張機能で,友人や家族とのあいだでファイルに安全に共有する機能をFirefoxに付加するという(関連記事:個人どうしでファイルを共有するAllPeers)。

 新版は新機能「Social BitTorrent」を搭載し,Firefox内でBitTorrentプロトコルによるファイル・ダウンロードを直接行えるようにした。ドラッグ&ドロップ操作でファイルを共有でき,「通常のWebでダウンロードするのと同じ手軽さで,Webブラウザ内に表示されたリンクをクリックするだけでダウンロードが始まる」(AllPeers)。

 AllPeersはWindows,Mac OS X,Linuxに対応している。AllPeersのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 米メディア(internetnews.com)によると,AllPeersは「法的および技術的な理由で」(Allpeer CTOのMatthew Gertner氏)トラッカと呼ばれるBitTorrent用ファイル管理サーバーの作成機能を搭載していないという。

[発表資料へ]