英Canonical社は2007年9月11日(米国時間),Linuxディストリビューション「JeOS」(Just Enough Operating System,ジュース)の提供を開始したと発表した。

 JeOSは,米VMware社が展開するバーチャル・アプライアンス戦略の一環として提供される。JeOSを単独でユーザーが用いるのではなく,各アプリケーション・ベンダーがそれぞれのアプリケーションをインストールして提供するための土台となる。

 既存のLinuxディストリビューシュンは汎用性を重視して開発,提供されているため,単独のアプリケーション,サーバーを利用したいユーザーには適さない。そこで,Canonicalはアプリケーション・ベンダーが各社のアプリケーションをインストールして提供するための土台としてJeOSを開発した。

 米国で開催中のVMWorld 2007において,仏Business Objects社がバーチャル・アプライアンスによるビジネス・インテリジェント・ソリューソン関連のアプリケーションの提供を2007年9月11日に発表している。同社が採用したOSはJeOSである。

■変更履歴
Canonical社の表記について誤りがございました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2009/05/20]