写真 小型ブレードを披露する石積尚幸副社長執行役員(右)と上原本部長
写真 小型ブレードを披露する石積尚幸副社長執行役員(右)と上原本部長
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月13日、小型のブレード・サーバー製品群を発表した。特徴はブレードを挿入するシャシーの小型化を図った上で、広く使われている100ボルトの電源で駆動できるようにしたことだ(写真)。

 メインのターゲットは中堅、中小企業である。日本HP インダストリー スタンダード サーバ製品本部の上原宏本部長は「ブレードを使いたいが躊躇していたユーザーにも使ってもらいたい」という。従来のブレード・シャシーは世界の国々で一般的な200ボルトの電源に対応していたが、「国内で一般的な100ボルトのモジュールを開発するよう、日本から米国本社にしつこく要請していた」(上原本部長)。

 標準サイズのブレードはデータセンターやサーバー・ルームにラックで設置することを想定しているが、「今回の製品はオフィス内の床やデスクの下など、様々な場所に置くことができる」(山中伸吾プロダクトマネージャ)。シャシーのサイズは縦26.5cm×横48.5cm×奥行83.5cm。1台のシャシーに8枚までのブレードが装着可能で、DVDドライブ1台を標準で装備する。サーバーは従来の「HP BladeSystem c-Class」に対応した各ブレードが利用でき、プロセサはクワッドコアまで対応する。このほか、テープやスイッチ、今回新たに投入するストレージのブレードが利用できる。

 価格はシャシーである「HP BladeSystem c3000エンクロージャ」が50万4000円、ストレージのブレードである「HP StorageWorks All-in-One SB600c ストレージブレード」(容量1.16Tバイト)が113万4000円。それぞれ、9月下旬、10月上旬に出荷を開始する。9月13日から12月28日までは、シャシーとサーバーのセット価格を43~53%割り引くキャンペーンを実施する。