Linux推進団体のLinux Foundation(LF)は,Linuxおよびオープンソース・ソフトウエア(OSS)の法律問題をテーマとする会議「LF Legal Summit」を2007年10月と2008年春に開催する。Linux Foundationが米国時間9月11日に明らかにしたもの。

 Linux Foundationは,Linux推進団体Open Source Development Labs(OSDL)とLinux標準化団体Free Standards Group(FSG)が合併してできた非営利組織。Linuxの推進を目的としている(関連記事:Linus氏が所属するLinux推進団体OSDLとFree Standards Groupが合併,The Linux Foundationに)。

 LF Legal Summitには,OSSに関係する企業とコミュニティーから弁護士が出席し,特定ベンダーに偏らない形でLinuxとOSSを取り巻く法律問題の理解と解決に向けて協力するという。

 1回目のLF Legal Summitは,出席者をLinux Foundationメンバーとその弁護士に限る招待制の会議として,マサチューセッツ州ボストンで2007年10月25~26日に開催する。米Hewlett-Packard(HP)や米IBM,米Intel,米Novellなどが参加する予定。Linux向け法的防衛策の策定と,オープンソース開発モデル向け特許ポリシーの検討を行う。

 2回目のLF Legal Summitは,Linux Foundationメンバー以外の参加も募り,2008年春に開催する。OSS開発/配布向けの実践的な法的ガイダンスをテーマとして取り上げる。Linux Foundationはこの形態の会議を年1回開催していく。

 なおLF Legal Summitの運営は,先ごろLinux Foundationの法務顧問に就任したKaren Copenhaver氏とAndy Updegrove氏が担当する(関連記事:Linux Foundation,OSSに詳しい法律問題の専門家が法務顧問として参加)。

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