サン・マイクロシステムズ日本法人は9月12日、Solaris 10の最新アップデート「Solaris 10 8/07」の提供を開始した。Linux上で動作するアプリケーションをそのまま動作できる環境を追加したほか、Windows VISTAで採用するのと同じ文字コードを搭載するなど機能を拡張した。

 最新版では、Solarisの仮想化機構「Solaris Container」にLinuxをインストールできる区画「lxゾーン」を新たに加えた。lxゾーンにインストールできるLinuxディストリビューションは、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 3」のupdate5から8と、RHEL互換の「CentOS」の3.5から3.8である。

 また日本語HGフォントを、Windows Vistaが採用するJISX0213:2004に準拠させることで、相互運用性を高めた。そのほか、オープンソース・データベースのPostgreSQL 8.2も搭載したり、ネットワーク性能を大きく改善した。

 Solaris 10の前回アップデートは2006年12月の「11/06」。Solaris 10は05年2月の提供開始以来、今年8月時点で全世界で977万3000本がダウンロードされているという。