米Microsoftは米国時間9月10日,ドイツのBMWおよびSiemensに対して,3年間の「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」サポート・サブスクリプション(サポート利用権)を提供すると発表した。これによりBMWとSiemensは,WindowsとSLESがシームレスに連携するよう,米Novellからアップグレードや技術サポートを受けられるという。

 MicrosoftとNovellは昨年11月に5年契約を結び,両社によるWindows/Linux間の相互接続性とサポートに関して,協力体制を敷いた。提携により,MicrosoftはNovellのSLESを使用および再販,配布できるほか,自社の顧客にNovellから直接サポートを受けるためのサブスクリプション提供が可能となった(関連記事: MicrosoftとNovell提携,仮想化とオフィス文書でLinuxとWindowsの相互運用性拡大,特許も相互開放)。

 すでに,スイスのCredit Suisseや英HSBCなどが,両社の協業によるサポート・サブスクリプションを利用している。また,Novellが両社の提携を通じて提供したSLESサブスクリプションは,全体の44%以上を占めるという。

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