米Sun Microsystemsは米国時間9月11日に,「Solaris 10 Operating System(OS)」の最新アップデート「Solaris 10 8/07」について明らかにした。同社Webサイトからダウンロード可能。仮想化,性能,リソース管理の向上を図ったという。

 最新アップデートでは,Linuxアプリケーション実行環境「Solaris Containers for Linux Applications」を追加した。Solaris OSが動作しているx86システム上で,既存のLinuxアプリケーションを手を加えずに走らせることができる。また,複数のインスタンスを単一システム上で処理することが可能。

 「Large Send Offload」機能により,ネットワーキング処理においてCPUにかかる負荷を軽減し,ネットワーク性能を効率化する。またJumbo Frameをサポートし,高速パケット転送への最適化を実現した。

 そのほか,オープンソースのデータベース管理システム「PostgreSQL 8.2」と完全統合し,ウォーム・スタンバイ機能,オンライン・インデックス構築,DTrace対応などを強化した。

 さらに同社は,仮想デスクトップ環境を管理するための「Sun Virtual Desktop Infrastructure Software(Sun VDI )1.0」を発表した。SolarisおよびLinuxに対応し,価格は1ユーザー当たり149ドル。2007年10月にリリースする。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]