写真●Hitachi Universal Storage Platform VM
写真●Hitachi Universal Storage Platform VM
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 日立製作所は,キャパシティ・プランニングを不要とするシン・プロビジョニング機能を備えたディスク・ストレージ「Hitachi Universal Storage Platform VM」(以下,USP VM)を,9月12日に販売開始する。出荷日は2007年10月1日。2007年5月に販売開始したUSP Vに対するエントリ機種という位置付けになる。価格は4887万9600円から。これに対し,上位機種のUSP Vの価格は1億1052万3000円から。

 USP VMは,シン・プロビジョニング機能を備えたストレージ。シン・プロビジョニング機能とは,あるボリュームの物理ディスクが足りなくなったら,物理ディスクのプールからボリュームに割り当てる物理ディスクの量を増やす仕組み。ストレージ・ボリュームを仮想化し,物理ディスクを実際どれだけ割り当てているかに関わらず,仮想的な容量を確保して運用できる。使われていない物理ディスクをあらかじめボリュームに割り当てておく必要がないため,ディスクの使用効率が向上する。

 USP VMは,エントリークラスの従来機種である「Hitachi Network Storage Controller NSC55」(以下,NSC55)の後継という位置付けになる。USP Vが備えていたシン・プロビジョニング機能やデータ・レプリケーション機能を継承しつつ,これまでNSC55が担ってきた,より規模の小さな企業や情報システム向けとした。コントローラを高さ10Uという省スペース型としたことで,コントローラおよび最大240台のディスクを標準の19インチ・ラックに搭載できる。