「カスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0」の製品パッケージ
「カスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0」の製品パッケージ
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 ジャストシステムは2007年9月11日、セキュリティソフトの新版「カスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0」と「カスペルスキー アンチウイルス 7.0」を発表した。新版の特徴は、未知ウイルスの検知機能を強化したことなど。発売日は9月14日。

 カスペルスキー アンチウイルスはウイルス対策ソフト。カスペルスキー インターネット セキュリティは、ウイルス対策に加え、パーソナルファイアウオールや迷惑メール対策、フィッシング詐欺対策などを備える統合セキュリティソフト。いずれも、ロシアのカスペルスキー・ラブス・インターナショナルが開発。ジャストシステムは同社と独占販売契約を結び、2006年11月から日本語版を国内で販売している。

 カスペルスキー製品の特徴は、「セキュリティエンジンが高性能であることと、新種ウイルスへの対応が早いこと」(ジャストシステム)。例えば、ウイルス定義ファイルの更新数は、1週間あたり平均150回。およそ1時間に1回更新し、新種ウイルスに対応しているという。

 今回発表されたカスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0およびアンチウイルス 7.0では、ウイルス定義ファイルには含まれない未知ウイルスを検知する機能を強化した。

 従来版でも、定義ファイルに含まれない未知ウイルスを検知する機能を備えていたが、“振る舞い”ベースだった。パソコン上で動作する未知ウイルスの挙動を見て、ウイルスかどうかを判断していた。

 新版で追加された「ヒューリスティック分析」機能では、未知ウイルスがパソコン上にコピーされた時点で解析し、実際に動き出す前にウイルスかどうかを判断するという。振る舞いベースの検知とヒューリスティック分析を組み合わせることで、従来よりも未知ウイルスの検知機能が強化されたとする。

 そのほか、カスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0では、有害サイトへのアクセスを禁止する「ペアレンタルコントロール」なども追加した。

 価格は、カスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0のパッケージ版が1万2800円、ダウンロード版が8900円、カスペルスキー アンチウイルス 7.0のパッケージ版は8800円、ダウンロード版は6400円(いずれも税別価格。有効期限は1年)。有効期限を1年延長する「更新キー」は、インターネット セキュリティ 7.0が3900円、アンチウイルス 7.0が2900円(更新キーの発売は2007年11月初旬)。

 他社のセキュリティソフトやサービスから乗り換えるユーザーや、ジャストシステム製品のユーザー向けに「優待版」も用意。優待版の価格は、カスペルスキー インターネット セキュリティ 7.0のパッケージ版が6800円、ダウンロード版が4680円、カスペルスキー アンチウイルス 7.0のパッケージ版は5800円、ダウンロード版は4200円(いずれも税別価格。有効期限は1年)。

 対応OSは、Windows 2000/XP/Vista。