図1 「ウイルスバスター2008」の製品パッケージ
図1 「ウイルスバスター2008」の製品パッケージ
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図2 「ウイルスバスター2008」をインストールした環境での検索結果例
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 トレンドマイクロは2007年9月11日、セキュリティ対策ソフトの新版「ウイルスバスター2008」を発表した(図1)。新版では、メモリー使用量を減らすなどしてパフォーマンスを向上。悪質なWebサイトへのアクセスを防止する機能なども強化した。発売日はパッケージ版が10月26日、ダウンロード版が10月19日。

 ウイルスバスター2008は、ウイルス対策やパーソナルファイアウオール、迷惑メール対策、フィッシング詐欺対策、URLフィルターなどを備えた統合セキュリティソフト。

 新版の特徴の一つはパフォーマンスの向上。メモリー使用量をおよそ50%にすることで、「軽快な動作が可能になった」(トレンドマイクロ)という。また、エンジンの改良などで、パソコン内のファイルすべてを検査する「全検索(フルスキャン)」にかかる時間が、従来版の「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ」と比較して、およそ20%短縮されたという。

 悪質なWebサイトへのアクセスを防止する「URLフィルター」や「フィッシング詐欺対策機能」も強化。Webサイトのコンテンツだけではなく、サイトの登録日や安定性なども、悪質サイトかどうかの判断材料にするようにしたという。登録されたばかりのサイトや、頻繁に閉鎖されているようなサイトは、悪質なサイトである可能性が比較的高いためだ。

 加えて、GoogleやYahoo!MSNの検索結果に表示されたWebサイトの安全性を評価する「Trendプロテクト(トレンドプロテクト)」を搭載した。同社が「危険」と評価したサイトは赤色で表示する(図2)。同機能は2007年6月以降、従来版のユーザーに対して、プラグインソフトとしてダウンロード提供しているもの。新版では標準搭載した。なお、TrendプロテクトはInternet Explorerのみに対応している。

 ウイルスバスター2008の価格はオープン。同社のオンラインストアーでの予定価格は、パッケージ版が5980円、ダウンロード版が4980円(いずれも有効期限が1年)。従来版と同様に、1ライセンスで、最大3台までの自分あるいは家族が利用するパソコンにインストールできる。

 対応OSは、Windows XPとWindows Vista。