NTTドコモは9月11日,iモードの迷惑メール対策機能を強化すると発表した。「なりすましメール対策」「ドメイン指定拒否」「かんたんメール設定」の三つの機能を11月1日から新規に追加する。いずれも無料で利用できる。

 なりすましメール対策は送信元アドレスを詐称したメールの受信を拒否する機能。ユーザーはなりすましメールの対処方法として,(1)拒否しない,(2)存在しないドメインからのメールのみ拒否,(3)すべて拒否する--の三つの中から選択できる。

 (2)は送信元アドレスに含まれるドメインが存在するかどうかを調べ,存在しない場合は拒否し,存在したら受信する。(3)は,存在するドメインからのメールでも,SPFとSender IDを利用した送信ドメイン認証を実施し,送信元のメール・サーバーのIPアドレスが正しいことを確認できた場合だけメールを受信する(SPFまたはSender IDのどちらか一方が合致すれば受信する)。

 ドメイン指定拒否は,指定したドメイン名が送信元アドレスに含まれているメールの受信を拒否する機能。ドメイン名はユーザーが40個まで登録できる。

 かんたんメール設定は初心者や子供でも簡単に迷惑メール対策を設定できるように支援する機能。対策の汎用的な設定として「キッズオススメ」「受信拒否(強)」「受信拒否(弱)」の3種類をあらかじめ用意し,ユーザーがこれらを選ぶだけで対策を実施できるようにした。

 キッズオススメと受信拒否(強)の内容は同じで,メールの受信は携帯電話とPHSからだけにして特定URLを含んだメールを拒否する設定。受信拒否(弱)はすべてのメールを受信できるが,特定URLを含んだメールと,送信元アドレスに含まれるドメインの存在を確認できなかったメールは受信を拒否する設定である。

 なお,上記の特定URLとはネットスターが提供するURL情報のうち,「出会い系」「アダルト系」「違法等(違法と思われる行為,違法と思われる薬物,不適切な薬物利用)」,「その他(不正コード配布,グロテスク,迷惑メールリンク)」のカテゴリに該当するサイトを意味している。

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