Ipswitch Japanで日本事業執行役員を務める榊原徹氏
Ipswitch Japanで日本事業執行役員を務める榊原徹氏
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 FTPソフト「WS_FTP」などWindows向けのTCP/IPアプリケーションを開発する米Ipswitchは9月11日,日本法人「Ipswitch Japan」を5月30日に法人登記したことを発表した。資本金は500万円で,従業員は5人。日本法人の責任者は,日本事業執行役員を務める榊原徹氏。取り扱い製品は,ネットワーク監視ソフト「WhatsUp Gold」,FTPクライアント/サーバー・ソフト「WS_FTP」,メール・サーバー・ソフト「IMail Server」の3つ。

 SNMPマネージャのWhatsUp GoldとFTPソフトのWS_FTP(サーバーおよびクライアント)の2製品に関しては,従来の独占販売代理店であるケイ・ジー・ティーに代わり,新たに日本法人が国内販売をつかさどる。販売代理店は2社で,ソフトバンクBBおよびアイエスエフネット(ISFnet)。メール・サーバー・ソフトのIMail Serverの販売がどうなるのかは未定だが,9月11日現在ではケイ・ジー・ティーが引き続き行っている。

 主力製品は,SNMPマネージャ・ソフトのWhatsUp Gold。特徴は,機能をシンプルにまとめて使いやすくしたこと。運用管理ツール・ベンダー製の多機能な競合ソフトと比べて価格を安価に抑えている。価格は,監視対象100台で49万8750円,WMI(Windows Management Instrumentation)監視も可能な上位版は監視対象100台で64万8750円など。

 一方,FTPソフトは,クライアント・ソフトのWS_FTP Professional(1万6238円から)とサーバー・ソフトのWS_FTP Server(11万1250円から)を用意している。同社ではFTPをSOX法などのセキュリティ需要に合致したアプリケーションであると定義している。「社内文書をメールに添付して送るのは,セキュリティ上好ましくない。FTPで送受信すれば,送受信履歴の管理やデータの改ざんの発見などが容易になる」(Ipswitch Japanの榊原徹氏)。

 なお,国内では1990年代に,FTPクライアント・ソフトの機能限定版である「WS_FTP Limited Edition」が,非商用利用に限って無償で利用できたために人気を博した。