KDDIは9月10日、台湾の東方沖で7日午前に発生した地震で光ファイバの海底ケーブルが被災し、日本と東南アジア地域の通信サービスに影響が出ていると発表した。
10日の午後2時現在で、法人向けの国際データ通信では、専用線、IP-VPN、フレームリレー/セルリレー、各一部が影響を受けている。インターネット接続で影響が出ているのは、シンガポール、UAE、マレーシア、ベトナム、マカオ、インド、タイ、インドネシア、台湾、オーストラリア、それぞれの国や地域との通信。
KDDIは利用している6つのケーブル・システムが被災し、このうち「China-US」と「APCN2」の2システムは2重化していたため通信が自律的に回復しているという。このほかは、衛星や他の光ケーブルを使って代替経路を確保し、復旧作業に取り組んでいる。
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)やソフトバンクテレコムのサービスでも影響が出ている。NTTコムでは、25ユーザーの29回線が影響を受けたが、10日夜までに1ユーザーを残して復旧している。