米Microsoftは9月5日(米国時間),オンライン・サービス「Windows Live」と連携するWindows用ソフトウエア・スイート初のベータ版の無償提供を開始した。Microsoftによると,このスイートは「Windows XP」と「Windows Vista」の両方に対応しており,今後Windows Liveの各種アップデート版サービスにアクセスできるようになるという(関連記事:Microsoft,「Windows Live」対応ソフト・スイートのベータ版を公開)。

 Windows Liveスイート初のベータ版には,導入したいアプリケーションやサービスを選べる総合インストーラが付属する。写真編集/管理ツール「Windows Live Photo Gallery」のプレリリース版や「Windows Live Mail」「Windows Live Messenger 8.5」「Windows Live Writer」「OneCare Family Safety」などを含む(スクリーンショット集)。

 スイートで提供されるWindowsアプリケーションは,アプリケーション同士や数多くのWindows Liveサービスと様々な方法で連携する。例えば,Windows Live Photo Galleryから「Windows Live Spaces」のブログに写真を投稿したり,「MSN Soapbox」にビデオを投稿したりできる。さらにMicrosoftは連携機能で相当寛容な態度をとった。具体的には,Photo Galleryは現在も多くのカメラ・メーカーで採用されている米AppleのQuickTimeビデオ形式に対応しており,ブログ編集ツールのWindows Live Writerは米Googleの写真管理サービス「Picasa Web Albums」に画像を投稿できる。

 Microsoftリード商品マネージャのLarry Grothaus氏はミーティングの際「われわれは,時間をかけて連携時の操作性について検討してきた」と筆者に述べた。「連携機能が今回のバージョンの成果であり,毎日Windowsを使うユーザーにより多くの価値を提供していく」(Grothaus氏)。

 Windows Liveスイートのベータ版は,MicrosoftのWebサイト「Live.com」からダウンロードできる。同スイートに関する記事は,9月第2週の終わりに書き上げてSuperSite for Windowsに掲載する予定だ。