米Microsoftは,Macintosh用Exchangeクライアントの次期版「Entourage 2008」に,Windows向けクライアント「Outlook 2007」と同等の不在通知メール機能「Out of Office(OOF)」を搭載する。MicrosoftのEntourage Macintosh事業部門リード・プログラム・マネージャであるAndy Ruff氏が米国時間9月5日,同社Macintosh版Officeチームのブログ「Mac Mojo」への投稿で明らかにしたもの。

 OOFは,出張中などメールに対する返信ができない場合に,送信者への不在通知を自動的に送る機能。Exchangeサーバーで処理する機能であるため,設定が済んだらパソコンの電源を切ることができる。

 このOOF機能を既存のEntourageで利用するには,Macintosh上でWebブラウザを起動し,Exchange対応Webインタフェース「Microsoft Outlook Web Access(OWA)」経由で設定を行う。ただしOOF機能の停止は手作業で行う必要があるので,停止し忘れていつまでも不在通知を返信し続けることもあったという。

 次期版であるEntourage 2008は,「Exchange 2007」とやり取りするOOF設定処理でOutlook 2007と同じくWebサービスを利用する。そのため,Outlook 2007と同様の操作性になる。例えば,OOFの設定にWebブラウザを使わず,Entourageのツール・メニューから操作できる。また送信者ごとに異なる不在通知を送ることや,期間を指定してOOF機能を自動的にオン/オフすることが可能となる。

 米メディア(CNET News.com)によると,Entourage 2008はOOF機能以外にカレンダやデータベース機能の変更,「Office 2008」インストール時のオプション追加,新しいセキュリティ機能の提供,「Microsoft SharePoint」との統合といった改善を施す。Macintosh用Office 2008のリリース時期は,2008年1月にずれ込むという。

[Ruff氏の投稿]