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【XDev】Feedが盛り上がらないのはFeedリーダーの機能不足が原因

日川 佳三=ITpro 2007/09/08 ITpro
サンブリッジでModiphi事業部エグゼクティブプロデューサーを務める小川浩氏
サンブリッジでModiphi事業部エグゼクティブプロデューサーを務める小川浩氏
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 「FeedはWebを次の段階に進化させる。効率よく情報を伝達するメディアだからだ。ところが,2007年現在,Feedはあまり使われていない。現状のFeedリーダーが使いにくいからだ。使いやすいFeedリーダーが広まれば,Webは進化する」---。Feed事業「modiphi」を運営するサンブリッジの小川浩氏は9月7日,開発者向けイベント「X-over Development Conference 2007」で講演,Feedの潜在能力と現状の課題を,こう分析した。

我々の住むWebが変化している

 Webから得られる情報は,年を増すごとに増えている。データ量が増えるだけでなく,これまでクライアント・パソコン上で動作していた業務アプリケーションがWeb経由で使えるようになるなど,情報の種類も増えている。

 小川氏によれば,現在の学生は,パソコンではWebブラウザ以外,何のアプリケーションも使っていないという。彼らはメールを読み書きするのも,パソコンのメーラーではなく,GoogleやYahooなどのポータルが用意したシステムを利用している。

 こうした,何から何までWebを経由して情報を得る時代に,効率よく情報を得るためにはどうすればよいのか。小川氏がこのための決定打として挙げる技術が,RSSやATOMに代表されるWebコンテンツの集約/配信技術,つまりFeedである。

FeedでWebの情報を整理できる

 Feedを使えば,読みたい情報だけを読むことができる。ユーザーは,購読するFeedを選んで指定することが可能であるためだ。さらに,更新された情報だけを読むといった使い方もできる。こうしたFeedの特徴を利用すれば,Webが今後ますます情報過多になっていったとしても,乗り越えられる。

 小川氏は,WebサイトとFeedの関係を,「Webは星,Feedは光」と表現する。ユーザーが明示的にWebサイトにアクセスして必要な情報を探さなくても,ユーザーが知らないうちにWebサイトから必要な情報だけをダウンロードしてくれていれば,それでよいという意味だ。星が発する光は地上で観測できるので,光を観測するためにこちらから星までわざわざ星間旅行する必要はない。

 Feedの重要な特徴は,すでに一般化されて普及しているという点だ。Feedはまず,blog(ブログ)の更新通知技術として2005年に一般化した。blogを更新するだけで,自動的にRSS Feedを生成することができた。さらに一方で,Feedの作成だけでなく,Feedを受信して購読するFeedリーダーも一般化した。Internet ExplorerやFirefoxなど著名なWebブラウザはFeedリーダー機能を備えており,誰もがFeedを読める環境にいる。

Feedは使いにくいから盛り上がらない

 ところが,誰もがFeedを利用できる環境にありながら,「正直に言うと,Feedは盛り上がっていない」(小川氏)と言う。意識してFeedを閲読しているユーザーは,2005年の5%から2007年現在の20%へと,あまり成長していないのが実状という。2005年にはblogブームでRSSが一般化したが,blogユーザー以外がFeedを生成する機会は増えているとは言えず,Feedの購読者が増える要因も少なかった。

 Feedが失速した要因について小川氏は,「2006年以降は,Web2.0というキーワードに負けてしまい,食われてしまった」と感想を述べる。Feedには派手さが足りないというわけだ。「このままで行くと,(Feedと同じくXMLベースのメッセージ伝達手段である)SOAPみたいなキーワードと同じ末路をたどる恐れがある」(小川氏)。

 Feedが盛り上がらない最大の理由は,小川氏によれば,Feedを読む人が少ないという状況にある。そもそも何でFeedを読まないのかというと,いくつか理由がある。(1)いちいち記事を登録するのが面倒,(2)タイトルしかなくてコンテンツがない,(3)登録しすぎて読みにいくのが面倒,といった具合だ。

Feedリーダー次第ではFeedは流行る

 だが,これらの理由はいずれも,「Feedリーダーの機能が向上することによって回避できる」という。小川氏が務めるサンブリッジでは,modiphiと呼ぶSaaS形式のCMS(コンテンツ管理システム)を無償で提供している。modiphiを使えば,ユーザーは,Feedをblogコンテンツからの生成ではなく,最初からRSSフィード形式でWebコンテンツを作成し,公開できる。それだけでなく,modiphiを利用して,Feedを購読することも可能になっている。

 Feedリーダーとしてのmodiphiは,(1)購読したいFeedの登録は,ユーザー・インタフェースの工夫によって面倒でなくした,(2)タイトルだけでコンテンツがないFeedでは,含まれないテキスト全文や画像ファイルなどの情報をバックグラウンドでHTML記事を取得する---などにより,前述したFeedが盛り上がらない理由を克服していると小川氏はいう。

 使いやすいFeedリーダーが広まれば,Feedは一般化し,FeedによってWebコンテンツがリッチになることで,Webは使いやすくなっていくという。次世代のWebにとってFeedは不可欠というわけだ。これをして小川氏は「FeedはWeb2.0の血液」と表現する。血液は完全食であり,血液さえ飲んでいれば人間は死なない。Webの未来にとってFeedは,それほどまでに重要であるとした。

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