米Microsoftは米国時間9月5日,メディア・センター技術「Windows Media Center」向け拡張技術の新版「Extenders for Windows Media Center」を発表した。新版に対応する各種機器は,2007年9月末に仕様が公表され,2007年のホリデー・シーズンに販売が開始される予定。

 Extenders for Windows Media Centerは,Windows Media Center搭載パソコン上の音楽や写真,ビデオなどを家庭のテレビなどで利用できるようにするためのエンターテインメント・ハブ化技術。2004年1月に発表した「Windows Media Center Extender」の新版に相当する(関連記事:米Microsoft,家庭用デジタル・メディア・センター技術を発表)。

 Extenders for Windows Media Center対応機器を使うと,Windows Vista Home Premium/Ultimateパソコンに接続し,パソコン内の画像/音楽/ビデオや放送中のテレビ番組を大画面のテレビで楽しめる。対応機器にはさまざまな形態があり,スタンドアロン型セットトップ・ボックスのほか,DVDプレーヤやテレビにも組み込める。「リビングで見ていたテレビ番組を一時停止し,寝室や台所で続きを見ることが容易になる」(Microsoft)。

 対応ビデオ形式を増やし,従来のWindows Media VideoだけでなくDivXおよびXvid形式のビデオ再生も可能とした。また次世代無線LAN規格であるIEEE802.11nに対応したことで,家中にEthernetケーブルを張り巡らすことなく,最大6部屋で高精細(HD)ビデオを同時に視聴できるという。

 対応機器の第一弾は,米Cisco Systemsの事業部門であるLinksys,米D-Link,米Niveus Mediaが提供を計画している。

 なお米メディア(InfoWorld)によると,Windows XP向けに開発された既存のWindows Media Center Extender対応機器は,Windows Vista用のExtenders for Windows Media Center機器としては利用できないという。

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