米Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間9月5日,Linuxユーザー向けに「ATI Radeon」グラフィックスの性能と互換性を強化する計画を発表した。

 AMDは,2007年9月に公開を予定するグラフィックス・ドライバ「Catalyst 7.9」で,グラフィックス・チップ「Radeon HD 2000」シリーズ向けにLinuxのサポートを追加する。Catalyst 7.9は,GPU(グラフィックス処理ユニット)のサポート拡張のほかにも性能向上を図っており,「Doom 3」や「Quake 4」といった人気ゲーム・タイトルでは,最大90%のパフォーマンス向上がみられるという。

 2007年第4四半期には,Linux環境でも3Dユーザー・インターフェースが利用できるようにLinux向けCatalystソフトウエア・パッケージに3Dデスクトップ環境を実現する技術「Accelerated Indirect GLX(AIGLX)」のサポートを追加する。

 AMDは,「今回の発表は,Linuxユーザーにとってグラフィックス環境を見直す最初の重要なステップとなるだろう」としている。

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