米Adobe Systemsはオランダ時間9月6日,動画配信用サーバー・ソフトウエアの次期版となる「Flash Media Server 3」に搭載される新機能を発表した。新版は,従来のストリーミング・メディア機能に加え,インタラクティブなソーシャル・メディア・アプリケーションを作成および配信する柔軟な環境を提供する。

 新版は,パフォーマンスが従来製品の約2倍に向上するため,より多くのコンテンツをより多くのユーザーに配信できるようになるという。ビデオ符号化規格「H.264」およびオーディオ符号化規格「High Efficiency AAC+(HE-AAC)」のサポートを追加し,既存のMPEGコンテンツの大半を直接使用できるようになる。ストリーミング配信されたコンテンツの複製を防止するための新しい暗号プロトコルを追加したほか,ライブ・イベントのサポートを強化している。携帯電話向けFlash動作環境の新版「Flash Lite 3」へのライブまたは録画されたビデオのストリーミング配信もサポートする。

 Flash Media Server 3は,2008年第1四半期に出荷が開始される。また一部のパートナは2007年第4四半期に,Flash Media Server 3を使ったサービスを提供する予定である。

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