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日経コンピュータ

10日分の運動量や脈拍を計測する腕時計型端末、日立が試作

2007/09/06
矢口 竜太郎=日経コンピュータ
写真1●日立製作所が試作した、新しい腕時計型記録端末
写真1●日立製作所が試作した、新しい腕時計型記録端末
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●記録データの分析例。運動量や脈拍などを時系列でグラフ化する
写真2●記録データの分析例。運動量や脈拍などを時系列でグラフ化する
[画像のクリックで拡大表示]

 日立製作所は9月6日、運動量や歩数などを計測するための腕時計型端末の新型を試作したと発表した(写真1)。従来機よりも消費電力を抑え充電間隔を延ばすことで、10日分のデータを連続して記録できるようにした。従来機では24時間に1回充電が必要だった。

 腕時計型端末は、脈拍計、皮膚温度計、3軸加速度センサーを内蔵し、1秒間に20回、それぞれのデータを測定・記録する。今回、消費電力を抑えるために、瞬間的な電源のオン/オフを繰り返す低電力技術を開発。記録時間が伸びたことに伴うデータ量の増加には、新たなデータ圧縮技術で対応した。加えて、生活防水加工を施すことで、入浴や家事の最中でもデータを取得できるようにしている。

 取得したデータは、無線LANを介してパソコンに取り込む。新端末は、各データを「波形」として記録しており、パソコンの解析ソフトが波形データを様々な数値に変換して表示する。例えば、加速度センサーで測定した波形からは、運動量や推定歩数が割り出せる(写真2)。従来型は端末側でデータを変換していたため、パソコン側で分析できることに制限があった。

 人の動きを24時間連続して記録し、それを時系列に見ることで、「何時から何時まで睡眠していたか」などが類推できる。日立・中央研究所の鈴木敬センサネット戦略プロジェクト プロジェクトリーダによれば、「自分の行動を客観的・定量的に測ることで、生活習慣を見直すなどの健康管理や時間管理、保健指導などへの応用が期待できる」と話す。

 新端末は、アプリケーションを研究用途や個人の健康管理用などに限ればすぐにでも市販できるという。2009年3月までには何らかの形で販売を開始する。価格は現時点では未定だが、06年1月に数量限定ながら研究機関などに販売した従来機の価格は、端末2台と、パソコンに接続する無線LAN用アンテナ、パソコン・ソフトのセットで94万5000円だった。

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