新製品「クルーザー カラーズ プラス」のイメージキャラクター後藤真希さんも登場した。右はエリ・ハラリ会長兼CEO。左はドゥカティジャパンのファブリッツィオ・カッツォーリ社長
新製品「クルーザー カラーズ プラス」のイメージキャラクター後藤真希さんも登場した。右はエリ・ハラリ会長兼CEO。左はドゥカティジャパンのファブリッツィオ・カッツォーリ社長
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新製品の「Extreme ドゥカティ エディション」と「クルーザー カラーズ プラス」
新製品の「Extreme ドゥカティ エディション」と「クルーザー カラーズ プラス」
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 今後数年間、低価格化と大容量化によりフラッシュメモリーの用途はさらに拡大しそうだ。米サンディスクのエリ・ハラリ会長兼CEOは、2007年9月6日の記者会見でフラッシュメモリーの市場展望を語った。携帯電話、デジタルカメラ、PDA、GPSなどさまざまな機器での利用が進み「新たな巨大市場ができる」と強調した。9月4日には、東芝と共同で三重県四日市市に大型工場の竣工を発表。生産能力と技術の向上で、新たな需要に応えていく方針を示した。

 2007年12月に稼動を開始する東芝の四日市工場では、世界中のフラッシュメモリー生産量の4割を占める生産能力を持つという。大容量製品の低価格化も期待でき「韓国や米国、将来的には台湾や中国との競合よりも、一歩先に行くことができた」(エリ・ハラリ会長兼CEO)と自信を見せた。2006年から2011年にかけては、フラッシュメモリーの需要が20倍に拡大するとの統計結果も紹介し、市場は楽観できると語った。

 パソコンのハードディスクに置き換わるフラッシュメモリーを使ったSSD(Solid State Drive)では、米デルのノートパソコン、米IBMのブレードサーバーに採用された例を挙げた。米インテルが発展途上国の学生向けに開発した低価格パソコンにも同社のSSDが採用されるという。SSDに使われるNANDフラッシュメモリーの製造コストは数年内に10分の1となるという見通しから「5年後にはパソコンの記憶媒体としてフラッシュメモリーが、ハードディスクやDRAMよりも大きな市場を持つだろう」という予測を立てた。

 個人向けの新製品も発表した。イタリアのバイクメーカー、ドゥカティのブランドを付けた「Extreme ドゥカティ エディション」は10月上旬に発売する。CFメモリーカード、USBメモリー、SDメモリーカードの3種類。SDメモリーは、カード折り曲げると端子が現れ、パソコンのUSB端子に挿し込める。10色から選択できるUSBメモリー「クルーザー カラーズ プラス」も9月下旬に発売する。