写真●NetSuite 2007.0の画面
写真●NetSuite 2007.0の画面
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 ネットスイートは,中小企業向け業務アプリケーション・ソフトウエアの機能をネットワーク経由のSaaS(Software as a Service)として提供する「NetSuite 2007.0」を,9月に開始する。見積,受注,出荷,請求といった個々の業務プロセス同士を連携させており,経営やシステム運営の無駄を省くことができる。さらに,ネットスイート側で用意した業務アプリケーションを,ネットワークを介してWebブラウザから利用することで,導入コストや技術者養成コストを削減できる。

 価格は,CRMを中核とするNetsuite CRM Version 2007.0が利用者1人あたり月額1万1000円(税別,以下同)から,Netsuite CRMにWebサイトホスティング,受注管理などを加えたNetsuite CRM+ Version 2007.0が同1万5000円から。Netsuite CRM+にERP(統合業務システム)やeコマースの機能を統合したNetsuite 2007.0の価格は,現段階では未定となっている。

 新版となるVersion 2007.0では,ITに不慣れなユーザーでも簡単に使えるようにする「ネットスイートアシスタント」機能や,業績の実態を可視化して分析できるようにする「スイートアナリティクス」機能など,100項目を超える機能拡張を施している。ネットスイートアシスタントは,対話型の画面に答えることでアプリケーションの初期設定やメンテナンスを実施できるようにしたもの。スイートアナリティクスは一種のBI(ビジネス・インテリジェンス)。表計算ソフトのマクロと同等の手軽さで,リアルタイムな業績データを取り込んでダッシュボード上に表示し,ドリルダウンなどの手順で分析できる。